真備町つうしん katanoB

大水害から安全、安心のまちづくりへ 市民目線から調査・記録、提案していきます。

2018年09月

現在の合流点は100年以上前に設計されたものですがベンチュリ効果が働くようになっています。
淀川の背割堤が有名です。
今では工業製品で一般的に応用されている現象ですが、2本の川を1本にする革新的な大事業を行った当時の人を尊敬します。

設計者は模型を作ってテストを重ねたことと思います。
写真は洪水時の合流点です。
小田川合流点 上空

改修前は高梁川は小田川と合流する前に2本に分かれていました。
小田川明治30年

ところで、真備町では小田川の水が逆流しているのを見た人が何人もいます。
ゴミが上流に流れていたのを目撃したり、どうも本当に逆流しているらしいのです。
逆流の仕組みを考えてみます。


水は深いところが速く流れます。
早い流れは遅い流れを巻き込みます。
合流点が狭いので出ることができない水ができます。
出られない水は戻ってもう一度流れに乗ります。
水の無いときの地図に流れを矢印で書き入れてみます。
(矢印の長さは流れの速さを表します)
こんな水の流れを作っているのではないかと思います。
小田川合流点 g地図矢印
流れの緩い小田川では他にも逆流する場所があるようです。
ただ、これはしっかり流れるから起こる現象で、今回の水害の原因とは違うかもしれません。

今後の研究課題です。
国土交通省に聞きに行ってみようかな。

続きます。



バックウォーター現象。
私は初めて耳にする言葉で、小田川決壊の一因とされています。

これは国土交通省が発表した情報です。
小田川は3.5kmと6.4km上流で決壊しました。

バックウォーター

3.5km上流の高馬川ではバックウォーター現象により、高馬川右岸が決壊(6日23:55ごろ)し、その後小田川が決壊(7日3:00過ぎ?)しています

上の図では水が止められていますが、実際は導流堤(500m)が設けられています。
小田川の流速は1m/s、合流点では2m/s、高梁川は3m/sです。
その後5m/sまで速度を上げながら酒津へ向けて流れていきます。

合流点 流速

流速の早い高梁川にスムーズに合流するように設計されています。
洪水で水かさが増えたり流速が速くなるほど、小田川の水がよく流れるように思えるのですが・・
小田川の水量が少ない場合には逆流するのでしょうか。

つづきます

写真は小田川6.4km地点の決壊現場です。
右の〇の場所は強化された堤防で、緑地・公園となっていました。
強化堤防 呉妹駅
倉敷市と合併前の真備町が推進していた緑化構想の一部で作られました。
延長は1.2kmでした。
強化堤防 呉妹駅遠景
7月6日の23時ころから井原線の備中呉妹駅付近で越水していました(国交省の遠隔カメラで私が見たもので正確ではありません)が、写真で見ても破損した様子は見られません。

小田川の堤防を強化するとの報道があったようです。
期待していいのでしょうか?

片付け、掃除が一段落して、再建への動きが始まっています。
16日からは公費解体の抽選が始まっています。

アパートの修理も1か月。今日はボランティアさんの応援がありました。
2グループともリーダーさんのもと、チームワークが良く作業が効率的に進みます。
壁の仕上げ作業などをお願いしました。
御覧の通りプロ並みの仕上がりです。
ありがとうございました。
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9月15日(土)真備町公民館箭田分館 駐車場で開催されました。
元気の出ることをしようということで、今回は2回目です。
地ビール飲み放題でしたが、避難されている人は運転があるので飲めない人も。
でも食べ物はいっぱいありました。全部無料。
音楽も人も笑顔もいっぱい。 楽しい時間を過ごしました。
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本がたくさんありました。そういえば、本屋さんや図書館もまだ閉まっています。
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私たちも焼うどん出店で参加しました。
見なし住宅避難中の大学生が来て焼いてくれました。
たくさん用意していたのですが明るいうちに終了しました。
音楽と地ビール2
ロケットストーブ1台で火力は十分でした。
燃料は解体したアパートから持ってきました。
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